UP 2021.11.28 HRY
2021年11月自然と環境科野外活動
箕面の歴史と自然を歩く
■日時:令和3年(2021年)11月26日(金)
      天気 晴、穏やか
■集合:9:30箕面駅タクシー/8:50北千里駅バス
■行先:箕面勝尾寺、箕面ビジターセンター、箕面大滝
■参加者:自然と環境科 13名
■案内:箕面観光ボランテイガイド 2名
■交通:タクシー&バス
                                      箕面の歴史と自然を訪ねて、紅葉の勝尾寺から箕面大滝を歩きます。          
 スケジュール
  (行程図)

 10:00 勝尾寺着
      ・境内歴史散策
 11:15 勝尾寺発 箕面ドライブウェイ歩行
 11:50 箕面ビジターセンター着
      ・昼食
      ・自然教室展示室見学
 12:58 箕面ビジターセンター発 箕面ドライブウェイ歩行
      ・杉の茶屋
      ・一目千本紅葉鑑賞
 13:35 箕面大滝着
 13:45 箕面大滝発 遊歩道を歩く
      ・瀧安寺
 15:05 箕面駅解散
     
勝尾寺
(10:00~11:15)
 勝尾寺は創建727年、藤原致房の子供である双子の兄弟「善仲・善算」が草庵を築いたことが始まりとされています。後に、光仁天皇の皇子「開成」が2人に師事して仏門に入り、勝尾寺の前身である弥勒寺を創建。数年後に、妙観が本尊の「十一面千手観世音菩薩」を制作したと伝えられています。源平の乱の戦禍によって、大講堂や伽藍などは焼失しましたが、1195年、源頼朝の命により再建されました。当初は、清和天皇の病気平癒の祈祷を行ったことから、「王に勝つ寺」として「勝王寺」の寺号を賜りましたが、あまりにも畏れ多いということで『勝尾寺』を名乗り、その故事から「勝運の寺」として信仰を集めています。
 高野山真言宗の寺院。山号は応頂山。西国三十三所第23番札所。本尊は十一面千手観世音菩薩。紅葉の名所。「勝ちダルマ」が有名。

勝尾寺山門前でスタートミーティング

箕面ボランティアガイドさん(クリックで弥勒菩薩現る)

浄め橋

勝尾寺山門前で(クリックで拡大)
 ガイドさんの案内で境内をめぐります。創建時は弥勒寺でしたが勝王寺→勝尾寺と変遷、山の中腹に弥勒菩薩の像が遠望します。山門の表は勝尾寺ですが浄め橋を渡って裏を見ると勝王寺です。勝ちダルマ棚の階段を登ると参詣者の名前に西川きよし・ヘレンの名前を見つけました。参議院選で勝利しました。三宝荒神から本堂へ参拝。壁、屋根、塀など至る所にダルマが並んでいます。最上段にあり紅葉の最も素晴らしい二階堂前で記念撮影をしました。

勝ちダルマ奉納

本堂

塀に並ぶ勝ちダルマ

二階堂へ紅葉の道を上る

二階堂前で(クリックで拡大)

箕面ビジターセンター
(11:50~13:00)

 車道を歩きます。ドライブウェイなので歩道はありません。対向車に注意です。約2km、30分余りで箕面ビジターセンターに到着です。入口手前に牓示八天石蔵(ぼうじはってんいしぐら)碑がありました。中世に勝尾寺の寺領表示のために設置されたもので、持国天・増長天・広目天・多聞天の「四天王」および降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王の「四明王」の像が信楽焼容器ともに発掘され、勝尾寺に保管されています。石蔵は国の史跡に、出土品は重要文化財にそれぞれ指定されています。

牓示八天石蔵(ぼうじはってんいしぐら)碑

箕面ビジターセンター
センターのもみじの広場で昼食をとりましたが日差しが暑いほどでした。シンボルツリーのもみじは紅葉が終わっていました。昼食後は自然教室展示室で職員により箕面の歴史、自然、植物、昆虫、野生動物、野鳥などについて説明を受けました。猿を見かけないのは滝の上の方で餌付けしているためだそうです。

もみじ広場で昼食(クリックで拡大)

自然教室展示室
箕面大滝
 再び車道を歩きます。勝尾寺まで足を延ばす車は少ないようです。道が曲折する度にもみじの風景が変わります。ガイドさんが立ち止まったところに小さな滝がありましたがこれは雄滝だそうです。箕面大滝は雌滝になります。杉の茶屋のトンネルをくぐると一目千本です。その名の通り、手前の紅葉に加えてバックの山々は錦織に輝き今日一の景観です。足をとめてしばし鑑賞です。

車道(箕面ドライブウェイ)を歩く

箕面雄滝

杉の茶屋

一目千本を下る(クリックで拡大)

一目千本の景観(クリックで拡大)
 箕面大滝は観光客でいっぱいです。滝にかかるもみじはもうひとつで、見栄えがしません。ガイドさんのお話では絵葉書にあるようにきれいに紅葉するのは数年に1回のようです。絶え間なく流れる水は人工的に流しているとの話を聞きますがそれは真っ赤なウソ。トンネル工事に反対した某党が流したデマだそうです。きちんとした説明看板がありました。観光客に割り込んで集合写真を撮る。

箕面大滝

箕面大滝で(クリックで拡大)

箕面大滝は天然の滝
滝道
(13:45~15:05)
 滝道を下ります。一目千本ほどではありませんが、それなりの紅葉を楽しむことができました。珍しいところでは馬の水飲み場がありました。昭和50年代までは観光馬車が走っていたとのこと。メンバーの中で実際乗車した人がありました。また箕面は有馬高槻構造線が走っていて、野村泊月の句碑の奥に活断層跡を見ることができました。大分足が疲れてきましたが、瀧安寺に立ち寄りました。元は大滝の近くにあったそうです。宝くじ(富くじ)発祥の地であるとともに日本最古の弁財天は芸能の神様で、有名芸能人の寄進碑がありました。

滝道を下る

馬の水飲み場

滝道の黄葉・紅葉

タマミズキ

瀧安寺弁財天

もみじの天ぷら
 穏やかな日和に恵まれ、紅葉を堪能した一日でした。合わせて箕面の歴史や自然について多くのことを学びました。開成皇子、弥勒寺→勝王寺→勝尾寺、牓示八天石蔵(ぼうじはちてんいしぐら)覚えましたか。歩行は10kmになりました。お疲れ様でした。丁寧なご案内と歩行をサポートいただいたガイドさんに感謝します。ありがとうございました。
企画2班:平山、文・写真/平山
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