UP 2015.2.19 kita
神戸薬科大学 薬用植物園 見学

1.はじめに:

  参加者35名が9時30分、阪急岡本駅に集合。
 この冬一番の寒さです。シモバシラが見れるかな?
 楽しみに飯盛様の先導にて、神戸薬科大学を目指しました。
 「この道をまっすぐに行ったらすぐですよ。」との言葉に誘導されながら元気よくスタートしたのだが、
 沖和幸先生が待っていて下さるキャンパスは山の中腹にあり、次第にこう配もきつくなり、
 アキレス腱伸ばしの坂道が続き、一行の列は次第に長引く。
 通いなれた学生は、そんな我々を尻目にスタスタと追い越して行く。

  到着するや否や、5号館講義室を準備下さり、ホッとしながら着席。
 大きな教室で久々の学生気分に浸りながら、沖先生の「身近な薬草」についてのお話の始まりです。

2.神戸薬科大学とは

  昭和7年に女子薬学専門学校として設立され、戦後の学制改革で神戸女子薬科大学となり、平成6年
 より共学となりました。六甲山の中腹にあり、キャンパスからの景観は抜群でした。
  薬用植物園の概要:
  ・温室・・・栽培植物/約230種
  ・圃場・・・栽培植物/約1,000種

3.講義内容

  薬学部の概略や、植物園の役割についてお伺いした後の、
 「植物のちから」についてのお話は、予定した一時間がアッという間でした。
 (1)植物と人とのかかわり=薬の歴史について
  ・人類の歴史をひもといてみると、薬はそのほとんどが薬用植物を起源とするものであり、
   モルヒネなど重要な医薬品は今もたくさん存在するとのこと。
  ・130年前に科学が発展したことにより、細菌やウイルスの発見により、どういう成分が含まれ、
   何に効くかなどの効用が、わかってきたとのこと。
  ・製薬会社の研究により、合成されたアスピリンは、世界で始めての合成医薬品であり、
   合成医薬品の中にも、優れた天然医薬品をヒントに開発されたものが多くあるとのこと。
  そんな薬の歴史についてのお話でした。
  そして、
 (2)植物のちから
 (3)生活に取り入れた植物の色:
 (4)伝統や風習にみられる植物:
 (5)食べる薬:
 (6)食べる薬:
 (7)身近に見られる樹木:
 (8)身近に見かける野草:
 (9)野草のたくましい力:
 (10)野草のたくましい力:
 (11)高山植物の生きるちから:
 (12)有毒にも植物のちから:
  などを具体例をあげていただきながら次々と学びました。

  シニア自然大学での講座時にしっかり学んでいるので、植物名だけは全員何となくわかるから、
  お話についてゆくことができたのではと思います。

神戸薬科大学到着

キャンパス内の池

建物内からの神戸の市街

「身近な薬草」の講義

薬草標本

布の色にも意味がある

薬草園での説明

ウイキョウ

クチナシ

4.感想 他

 ・最近胃がもたれがちで、今朝飲んできた胃腸薬は、先生のお話によると症状にあっていたのか?
 ・メラミン色素を作らないというホオノキには、美白効果があるというが、
  いつも野外で過ごすことが多い者には、今からでも間に合うのかな?
 ・最近の研究で温州みかんを毎日2個、一ヶ月食べ続けると、ガン細胞をやっつける力があること
  が判明したというが、もう温州みかんは終り。来年から毎日2個摂取しよう!  
 などと、お話を聞きながらあれこれと考える。

  年を重ねると、健康が気になるシニア世代。
 糖尿病に、高血圧に、美白効果は、風邪薬は、と薬用植物の効能などに興味がわき、
 巧みな沖先生のお話に聞き入っておりました。

  「植物と薬用植物 導入編」という形で、お話をして頂きましたが、
 一日のスケジュールの都合、植物園や温室のジックリ見学は省き、次の機会に回し、学食へと急ぐ。
 お部屋をご準備して頂きまして、お陰様でゆっくり学食も味わうことができました。
 このたびはいたれりつくせり、すっかり沖和行先生にはお世話になりまて、厚く感謝申し上げます。
 お腹もいっぱいになり、午後は「渦ガ森 整備作業」で、飯盛様にバトンタッチ致しました。

       集合写真

神戸薬科大学にて





渦が森「環境の森」整備活動

 午前の神戸薬科大学の沖先生の講義の後、キャンパス内の学食で昼食を取ったが、先生のご配慮で部屋を確保頂くなど温かい待遇を受けた。その昼食が早く終わったので、予定を30分切り上げて本山北町1丁目から神戸市バスで渦森台に移動。バスを待つ間に小雪が舞ったりしたが終点の渦森台は晴天。

 整備活動は1時20分に開始。昨年秋は科の全体行事に入れることが出来ず、都市環境・文化グループで小規模な整備活動で終わっていた(コナラ植樹部分周辺のネザサ伐採)。今回は25名の参加のもと、広範にネザサの伐採を行った。新たに斜面の上部まで整備が進んだ。午後からの半日という時間であったが集中して効率よく活動。作業中雪が舞い込む寒い一日であったが、怪我もなく3時前に終了した。


着きました「環境の森」

作業前の状態

植樹したモミジはこれ

2本は無残にも折られていた

早速ネザサ刈り

ひとときの休息

作業中に雪が...

雪の中でも

雪も止み本日の作業終了
    

感想

 どんな実生の植物が見られるか・・・という事で昨年秋(10月31日)ネザサの根を取り出し直径1.5m程度の空間を作ったが、まだ新芽は発見されなかった。ネザサが無くなった後にどんな植物が芽を出すか、継続してフォローしたい。
昨年の春にイロハモミジ3本を植樹したが、残念な事にうち2本が根元から折られており、再生は難しそうである。それにしてもこんな悪戯をする人間がいるとは・・・。

       集合写真

午後の参加者メンバー




村瀬 様
 メール有難うございます。
先日は植物が寂しい季節に足をお運び頂き本当に有難うございました。
 お話しばかりで、それも駆け足になってしまって、ゆっくりと皆様とお話しをする事が出来ずに申し訳ありませんでした。
 あのあと雪がちらついていましたが、渦が森での美化作業大変だったのではないでしょうか…  
 次は植物の賑やかな華やかな季節にぜひご案内させて頂きたいと思っております。
 これからもよろしくお願い申し上げます。
                                         沖 和行

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