UP 2010.7.19 HRY
シニア自然大学校環境科7月度 野外活動
淡路成ヶ島の自然と環境
■日時:2010.7.16(金) 8:30〜18:00 天気 曇のち晴
■集合:大阪駅西梅田 8:15 日交トラベルバス
■見学先:淡路 成ヶ島、淡路夢舞台
■ガイド:添乗 シニア3期 村瀬りい子さん
      現地 成ヶ島を美しくする会 生嶋史朗氏
          (環境省/兵庫県自然公園指導員)
■参加者:環境科37名
大阪湾の入り口、西の門柱に当たる成ヶ島は「宝の島!」。温帯のマングローブ「ハマボウ」をはじめ島特有の多数の海洋性植物や、産卵に上陸した赤ウミガメの場所。日頃見ることが出来ない動植物との出会いは?海流に乗って運ばれてきたごみ。どんなものが漂着する。それらの清掃などの戦いは?関西国際空港の埋め立て用土砂を切り出した跡地「淡路夢舞台」はどのような変身を?
1.淡路 成ヶ島(10:30〜13:30)
(地図)

成山から淡路橋立の景観
・バスは渋滞なく順調に由良港・渡船場に10:40着、2班に分かれて成ケ島へ瞬きする間に着くくらい近い距離、泳いで渡れそう
・ほんの少し歩けば、島の代名詞ともいわれるハマボウの群生地に。1日花ということで、今日咲いた花が今を盛りとあたり一面に咲き、何人いても写真を撮る場所に不自由はしない。
・花や植物は、島特有ともいうべきハマゴウ、ハマウツボ、アイアシ、オカヒジキ・・・等々種類が多く好きな人にとっては充分満足できたと思う。なになに 時間が足りない? 写真でご辛抱を!
・ゴミは島の内海側はフェンスで守っているも、それを超え着岸。集められ船で運んで市が焼却。プラ容器類の他に竹や小枝の漂着が多く見かけられたが、自然分解で自然にかえすことも。
・赤ウミガメは外海側の海岸を50m以上あがったところの砂地に産卵、今年は6月23日に。約2週間後にもやってくるようだが、2回目は関西空  港の浜へ行った。3回目に期待とガイドの生島さん。
・生き物では赤手ガニ、2cmくらいのかわいいカニはいたが、ハクセンシオマネキは発見できず。
・太った熊蜂がハマゴウの花から花へと旋回 何回シャッター切るも失敗。
・昼食後、標高50mの成山の展望台へ。晴れた中、島の南部の淡路の橋立や、遠く和歌山の製鉄所、海南市の製油所。友が島水道を行き交  う船や友が島の景色を楽しむ。
・次の予定の関係で13:20には由良港へ帰りバスで次なる淡路夢舞台へ淡路島は四国・阿波徳島へのあわ路。でも、阿波までは予定なし。
・渡船の船長:由良漁港も今は「はも」漁の最盛期。祇園まつりが終わると高級魚も安くなるよ。

渡し舟で成ヶ島へ渡る

成ヶ島渡船場付近

押し寄せる漂着ゴミ

ゴミを清掃するボランティア

集積されたゴミは本島へ運ぶ

ハマボウの群落を行く

成ヶ島の植生や漂着ゴミについて説明

アカウミガメ産卵海岸を行く

ハマボウの群生地で(左端 村瀬さん)
<海岸で見かけた生物>

成ヶ島を代表するハマボウ

ハマボウ(アオイ科)

ハマゴウ(クマツヅラ科)

ハマナデシコ(ナデシコ科)

オニユリ(ユリ科)

ハマユウ(ヒガンバナ科)

ノラニンジン(セリ科)

アイアシ(イネ科)

ハマヒルガオ(ヒルガオ科)

ハママツナ(アカザ科)

アカテガニ(成山)

オカヒジキ(アカザ科)

アマモ(ヒルムシロ科)

成山から淡路橋立を俯瞰(前列左端 村瀬さん、後列左端生嶋さん)
2.淡路夢舞台・奇跡の星の植物館(14:15〜15:45)
・バスを降りたらカンカン照り、梅雨明けだ!自分で宣言。ガイドさんから予定コース、時間の説明受けるも真夏の太陽が照りつけ暑い、暑いで うわの空。
・平日で見学者が少ないのか、暑くて来てないのか他の見学者は極々まばら
・関西国際空港の埋め立て用土砂の切り出した跡地に自然を取り戻すためにと造られた「淡路夢舞台」
・安藤忠雄氏設計によるコンクリート打ちっぱなし建築物群、斜面空間を利用した立体ステージとなる。建物は高さを制限し、景観に配慮
・木造では、広い斜面に設計、施工をするには時間を要しそんなの考え付かないのでは?
・下は岩盤斜面、植物が生育するために必要な土が少ないため百段苑を造ったり植栽には工夫を要したとか。
・ホタテ貝を200万枚以上敷き詰めた階段状のプールも呼び物のひとつ?水を流し、間歇噴水あるも 暑さやわらがず。
・「奇跡の星の植物園」はいろんな植物を集めそれぞれの生育環境に合った設備ほどこし、人手をかけこまめな維持管理している。

5名のボランティアガイドで園内の案内

全景 無機質な空間(安藤忠雄氏設計)

円形フォーラム海回廊

テーマ毎に100区画の花壇 百段苑

灘川の水をポンプアップしてせせらぎ広場

奇跡の星の植物館 温室
まとめ
成ヶ島、由良地区は観察、観光にも見どころ多数ありそう、今回は時間に限りあり予告編。次回は自分の関心あるものをピックアップしておき、計画的に再度来島すべし。
大変蒸し暑い中、熱意が伝わるガイド シニア3期の村瀬さん、地元成ヶ島ガイドの生嶋さん 有難うございました。
漂着のゴミ掻き集む南風(まぜ)の島      幸子
文/伊月、俳句/秋山、写真・編集/平山
企画:加藤 良徳

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